慢性腎臓病…患者数1300万人の恐怖!
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毎年、3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」です。腎臓病は、健康を脅かす重大な病気であるにもかかわらず、自覚症状に乏しく、その恐ろしさについて、あまり知られていません。腎臓病治療の大切さを広く認知してもらうために、「世界腎臓デー」が2006年に制定されました。
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腎臓は私たちにとって、とても大切な臓器です。腹部の裏側に左右1つずつあり、ソラマメのような形で握りこぶしくらいの大きさです。毎日200リットルもの血液を濾過(ろか)して、老廃物を尿として体外に排泄し、体の中をきれいに保ちます。また、血液中のミネラル量や血圧を調整したり、赤血球を作るホルモンを分泌したり、全身の血液を調節するという大切な役割も担っています。
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そして最近、「慢性腎臓病」という新しい病気の概念が注目されています。名前のとおり、腎臓の働きが慢性的に低下している病気の総称です。腎臓の機能低下は無症状のまま進行してしまうので、放置していると末期腎不全を起こし、人工透析や腎移植を受けることになります。慢性腎臓病の人は実はかなり多く、日本には約1300万人もの患者がいると推定されています。
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「慢性腎臓病」という名前が注目され始めたといっても、実際には、まだまだ認知されていないのです。あるアンケートでは、「慢性腎臓病(CKD)を知っているか?」という問いに対して、「知っている」と答えた人はたったの10%に過ぎません。
※慢性腎臓病は英語でChronic Kidney Diseaseといい、その頭文字をとってCKDと書かれる場合があります。
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