どうして猫背になってしまうの?


身体の縦ラインは、まっすぐですか?

人間の背骨はゆるやかなS字のラインを描いています。この背骨の周りにたくさんの筋肉があり、その筋肉が複雑に連動して姿勢を保っています。身体を横から見て、耳たぶ・肩・腰・ひざ・くるぶしを結ぶ縦のラインが一直線になり、そのラインから背中がはみ出さないのが正しい姿勢です。

前が縮んで、後ろが伸びて

ところが、パソコンなどの使用により、前かがみになる猫背の人が急増しています。猫背は背骨自体が変形するわけではありません。背骨の前側にある筋肉が縮まった状態で硬くなり、後ろ側の筋肉は伸びた状態で硬くなってしまうのです。その状態で硬くなってしまった結果、本来ゆるやかなカーブがある背骨のラインが過度に丸くなった状態でキープされてしまう、これが猫背の状態です。

原因は生活習慣

猫背になってしまう理由は、さまざまな生活習慣によって背骨の周りの筋肉が硬くなり、骨格を歪めてしまうために起こります。ヒザを曲げたまま歩くクセの人は骨盤のバランスが崩れ、それがもとで猫背になる場合もあります。長身の人が背を低く見せようとして背中を丸めたままでいると猫背になるなどの例もあります。いずれにしても、日頃の生活習慣が原因で起こることばかりなのです。

筋肉を休ませてあげないと・・・

硬くなった筋肉は、睡眠や休息でほぐすことが出来るのですが、忙しい現代人は睡眠や休息が不足しています。過度な緊張を筋肉に強いる状態が続くことで、筋肉が硬化したままになってしまうのです。猫背姿勢が毎日のように続くと、身体の様々な箇所に異常を生じてきます。視力の低下、肩こりや腰痛、原因不明の頭痛、疲れやすい、胃腸の調子が悪いなどの症状が出ることもあります。たかが姿勢、たかが猫背と侮ってはいけません。

   

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