女性や子供だけでなく、男性も鉄不足の危険


鉄不足の人が増えている

女性は1回の生理で約20mgの鉄を失っているといわれ、鉄分不足になりがちで、女性の約1割が鉄欠乏性貧血だと言われています。特に妊娠・出産・授乳期などは注意が必要です。鉄を多く必要とする成長期の子供も不足しやすいでしょう。最近では、偏った食生活をしている人は男性でも鉄不足の人が増えています。

自覚症状のない潜在的欠病症は、さらに多数

鉄は、血液の中で赤血球ヘモグロビンの構成成分となり、身体の各器官に酸素を運ぶために働きます。鉄が足りなくなると、まず肝臓などに蓄えられた予備の貯蔵鉄が使われます。その貯蔵鉄も使い果たし、徐々に血液中の鉄も減少する時になって初めて、自覚症状が出始めます。自覚症状が出る前の潜在的鉄欠乏の人は、自覚症状の出る人の何倍もいると言われています。

鉄分を多く含む食品

鉄分を多く含む食品は、良く知られたレバー以外にも色々とあります。がんもどきや納豆などの豆類にも多く含まれますし、小松菜にも多く含まれます。他に、干しヒジキや切干大根などにも多く含まれるので、毎日少量ずつでも食べると良いでしょう。ただし、鉄は吸収率が約8%と極めて低いので、より多くとる必要があるのです。

より吸収されやすくするには?

鉄が吸収されやすいためには、一緒に食べるものも大切です。ビタミンCは、鉄を吸収されやすい形に変え、体内での鉄の利用を促進します。胃酸が十分に分泌されていると、鉄が吸収されやすくなるので、柑橘類・梅干し・お酢など酸っぱいものを一緒に食べるのもおススメです。なお、コーヒー・紅茶・緑茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を阻害するので注意しましょう。

    

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