「噛み合わせ」が悪いと…全身に不調が現れる
|
よく噛むことが健康に良いということは、逆にいえば、良く噛むことが出来ない噛み合わせの悪い状態が続けば、体によくないことが起きやすいということになります。実際に噛み合わせが悪いことにより、さまざまな病気や不調の原因になっている場合があります。
|
|
|
噛み合わせが悪くなると、顎に不均等な力がかかって顎関節に負担になります。だんだんと顎周りの筋肉から、首の筋肉、肩、背中というように体の歪みが広がります。その歪みをそのままにすると、慢性的に疲れを感じたり、疲れがとれにくくなってしまったり、ひどい肩こりや片頭痛の原因になってしまいます。ひどい場合には、骨格で圧迫された神経や内臓などにも影響がでて、目まいや立ちくらみなどを引き起こすこともあります。
|
さらに意外なことが噛み合わせの悪さが原因で起こっていることがあります。例えば不妊です。噛み合わせ異常から起こる骨の歪みが、ホルモン分泌に関わる脳下垂体にまで歪みを生じさせます。脳下垂体に問題が起きると、ホルモンによって制御されている子宮などの生殖器官にまで問題が生じて、生殖異常や生理不順などにつながるのです。他にも、噛み合わせを調整すると花粉症が軽くなる、といった事例もあります。
|
人間の体は「筋膜」という全身を覆う膜でつながっています。全身に繋がっているからこそ、バランスを上手にとれたり、姿勢を維持出来たりするのです。しかし、体のある部位で歪みが生じると、筋膜を通じて他の部位に影響を及ぼすのです。ですから姿勢が悪いと、噛み合わせが悪くなる原因になります。脚を組む、横座りする、猫背になるといったことは、噛み合わせに悪い原因になります。こういった姿勢は意識次第で改善できるので、ぜひ注意しましょう。
|
マガジン表紙へ
|