「噛む」ことの大切さ…自覚していますか?
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日本人の食事にかける時間が減っています。全体的に少しずつ減少していますが、特に時間が減っているのが20〜50代の働く男性です。1日の中で食にかける時間は2010年にはたった1時間9分となり、10年前より16分も減っています。
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理由のひとつにあげられるのが、噛む回数の少なさです。噛む回数の調査をみると、戦前では噛む回数の平均は1420回だったのに対し、現代では620回にまで減っています。さらに子どもの咀嚼(そしゃく)回数を調べたところ、約3分の1が1口当りの咀嚼回数が10回以下で、噛む回数が極端に少ない“流し込み”の子供も、全体の10%にのぼります。
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良く噛まないで食べると、健康に対して良くないことが起こりやすくなります。健康の維持に必要な栄養素を食物からしっかり取るには、よく噛んで食べることが大切です。よく噛むと栄養の吸収を良くするだけでなく、脳の働きを活性化するなどの効用もあります。運動機能や睡眠の質にも大きく影響を与えています。「噛む」ことは、健康と長寿の基礎といっても過言ではありません。
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「噛む」ことの効用を十分に引き出すには、歯ごたえのあるものをよく噛んで食べることが必要です。最低でも1口につき30回以上、出来る限り多く噛むようにしましょう。そのためには、「噛む」ことの基礎になる歯のかみ合わせがきちんとしていることが前提条件です。歯は単に噛むためのものではなく、体を支えるものであり、健康のためにとても大切なものなのです。
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