若い女性に増えている「ヒザ痛」


О脚がヒザ痛の危険要因

人間は生まれたときは誰でもО脚で、3〜4歳頃に次第にX脚となり、成長するにしたがって真っ直ぐになっていきます。しかし成長してからも、足の形や生活習慣によってО脚になりやすくなります。実はこのО脚が原因でヒザが痛くなる人が、若い人に増えているのです。

偏平足の人は要注意

О脚になりやすい人としては、偏平足の人があげられます。足裏には前後左右に立体的なアーチが作られ、そのアーチによって地面に足を着くときの衝撃を和らげているのですが、このアーチの靱帯が緩んで偏平足になってしまうと、かかとを真っ直ぐ支えられなくなります。すると徐々にかかとの骨が外向きにずれてしまい、О脚を引き起こしやすくなります。

外反母趾の人も注意!

外反母趾の人も注意が必要です。足先のとがったハイヒールなどを履きつづけると、足の親指のつけ根が外側に曲がってしまって外反母趾となります。これは、足裏の筋力が弱って、足の5本指のつけ根を横に結んでいる靱帯が伸び、親指のつけ根が外側に張り出してしまっている状態です。歩くときに重心が外側になるので、О脚や膝のゆがみを起こしやすくなるのです。

筋力トレーニングをしよう

膝の痛みを助長する外反母趾やО脚などを予防・改善するためには、太ももと足裏の筋力を強くする必要があります。太ももの筋力トレーニングには、椅子に座って片足ずつ水平な位置まで真っ直ぐ足を上げるとよいでしょう。足裏の筋力トレーニングには、足の下にタオルを敷き、端から足の指5本でタオルを引き寄せてつかんでいく運動を、5回1セットで1日3度行なうのが効果的です。

   

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