皮膚と同じケアでは、なぜダメなの?


朝方や夕方が危険!

紫外線対策というと、たいていの人は日差しの強い正午前後を気にするでしょう。しかし、それでは目に対する紫外線を上手にブロックすることは出来ません。実は、春・夏・秋の季節においては、日中よりも朝や夕方の方が約2倍も多く紫外線を浴びる危険性が高いのです。

目は下方を向いているから

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?それは視線の角度が影響しています。人はまっすぐ前を見ている時間が多いわけではありません。歩行時における一般的な角度は、下方に15度くらいと言われています。それに対して一番被曝量が多くなるのは、太陽高度が40度程度の時となります。昼間よりも太陽位置が低い朝方や夕方の方が、目に紫外線を浴びやすくなるといえます。

サングラスを薄い色のものを

サングラスは紫外線から目を守るのに効果があります。しかし、それには色を気にする必要があります。色の濃いサングラスをかけていると、視界が狭くなって瞳孔が開くので、横からの散乱紫外線が入りこんでしまい目を痛めてしまいます。サングラスはなるべく薄い色のものを選び、出来れば水晶体にまで届くUV−Aをカットする「UVカット」表示のあるものを選びましょう。

奥まで達するのは少しでも・・・

降り注ぐ紫外線すべてが、目の内部まで到達するわけではありません。眼球には紫外線をブロックする数段階のシステムがあります。まず角膜で、ある一定の波長以下の光を吸収して紫外線をブロックします。さらに水晶体でほとんどの紫外線を吸収します。奥の網膜まで到達するのは全体の1〜2%に過ぎないのです。しかしそれだけブロックされても、紫外線はさまざまな目の病気の原因になってしまうのです。

    

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