尿チェックで…変調を早めに知ろう


紀元前4000年からの歴史

健康診断で行なわれる尿検査では、尿中の蛋白、潜血、ヘモグロビンなど、様々なことを調べることが出来ます。しかし、健康診断を受けるまでもなく、尿検査は自分でもできます。尿検査の歴史は古く、今から約6000年前、紀元前4000年頃にギリシャの医師が肉眼で行なったのが始まりだと言われています。

まずは…量チェック

まずは尿の量をチェックしましょう。水分をたくさん摂っていれば、当然尿の量は多くなりますが、そうでないのに尿量が多い場合は、尿崩症などのホルモン異常や腎不全の可能性があります。また、尿量の多さに加えて喉もしょっちゅう渇くようならば、糖尿病や慢性腎盂炎の可能性があります。逆に、1日に排泄する尿量が極端に少ない場合は、尿毒症や急性腎炎などの可能性があります。

次に…色チェック

次にチェックするのは尿の色です。赤っぽい場合は、腎炎や腎盂腎炎、尿路結石などが考えられます。黄褐色の場合は、肝炎など肝臓病の可能性があります。白く濁っている場合は、尿道炎や腎盂腎炎などの疑いがあります。また、真っ黄色の尿が出ることがありますが、ビタミンB1やビタミンCのサプリメントを飲んでいる時などは、尿の色が濃い黄色になることがあるので、この場合は心配しなくても大丈夫です。

臭い・回数もチェック

臭いもチェック項目です。甘い臭いがする時は糖尿病の可能性が疑われます。その他、トイレに行く回数、尿がでやすい・尿が出にくいといった事もチェック項目です。普段と違う状態があれば、身体に何か変調があるかもしれません。また、尿糖、尿たん白、潜血を、自宅で自己チェック出来る試験紙は安価で市販されています。気になる人は、こういったものを利用してチェックするのもよいでしょう。

   

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