骨を強くするビタミン…Dを忘れずに!
|
ビタミンDはカルシウムの吸収をよくし、カルシウムが骨に沈着するのを助けます。骨の材料となるカルシウムやリンが充分にあったとしても、ビタミンDが不足すると満足な骨が出来ません。ビタミンDを多く含む食材には、魚介類やキノコ類があります。特に含有量が多いのが、キクラゲ・しらす・イクラなどです。
|
ビタミンDが不足すると、大人では「骨軟化症」に、子供では「くる病」(骨が盛り上がることで肋骨のこぶや鳩胸、低身長などが起こる)になります。そこまで至らなくても骨が弱ることが懸念され、閉経後の女性や高齢者は骨粗しょう症が心配されます。また、ビタミンDとカルシウムの摂取が不足すると、血管へのカルシウムの沈着が多くなり、動脈硬化になりやすくなるといった報告もあります。
|
ビタミンDをとる際には気をつけた方がよい点が2つあります。まずは日光との関わりです。ビタミンDをビタミンDは日光に当たらないと、体内に取り入れたものが使える形になってくれません。昼間の強い日差しであれば、夏なら5分程度、冬では20〜30分くらいで充分足ります。
|
|
|
水溶性ビタミンは過剰にとっても排泄されますが、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されます。ビタミンDは脂溶性ビタミンなので摂りすぎてしまうと、吐き気、下痢、脱水症状などの過剰症が出ることがあります。通常の食生活からだけ摂っているぶんには過剰症の心配はありませんが、ビタミン剤でとる場合は、上限量(50マイクログラム)に注意しましょう。
|
マガジン表紙へ
|