IT化で増えてしまった 〜腱鞘炎〜


以前は50代以上が多かったのに

年齢を重ねることによって身体に出てくる症状が、最近では若い世代に出ることが増えています。例えば「腱鞘炎」。「腱鞘炎」は、手や指の酷使が原因となることが多いのですが、女性ホルモンの乱れで手がむくみやすくなることも原因と考えられていて、これまでは発症する人は50代以上が多かったのですが、最近は若年性の患者が増えています。

その主な原因は・・・

この一番の原因はパソコンと携帯の普及と言われています。英国のデータですが、携帯電話会社の推計で約380万人がメールの使いすぎで指の痛みに苦しんでいるそうです。「腱鞘炎」の症状としては、「指の付け根が痛くなる」「手や指がだるくなる」「指の動きが鈍くなる」「手が腫れてくる」「指を曲げ伸ばしするとカクカクと動く」などが挙げられます。

痛くなる前の・・・予防法

症状があるようならば、次のことをしてみましょう。
ただし、一番の予防は「指を酷使しない」ことです!
◇指を50分間使ったら、10分間は指を休ませる
◇指を曲げ伸ばしして、よくストレッチする
◇手を心臓より高く挙げ、10秒間そのままにする
◇炎症などがある場合には、氷などで冷やす

悪化させると、手術が必要な場合も

症状が軽ければ、指を使うのを休めたり、炎症を抑える内服薬を飲んだりすれば済みますが、症状が進んだ場合、ステロイド系の薬を手のひらに注射したり、手術を受けなければならなくなります。「腱鞘炎」の自覚を感じたら、すぐに自分で指をいたわるようにし、痛みが収まらないようなら早めに整形外科などの専門医を受診するようにしましょう。

    

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