年を重ねた方が、脳の回路は増える?!
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最近の研究によれば、年齢とともに脳の神経細胞の数は減っていくが、神経細胞同士をつなぐシナプス(回路)の数は、歳をとればとるほど増えていくことが分かっています。「最近記憶力が無くて・・」と嘆く人は、若い頃何かを記憶するためにどれだけ努力をしたかということを忘れているのかもしれませんね。
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年を取って記憶力が衰えたと感じてしまう最大の原因は、実は自分の生活の中で物事に対する興味がなくなっているため。心が動かなければ脳も働かないのです。脳を活性化させるには、心を動かす、つまり「感動」することがとても大事なことなのです。
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何かに興味を覚えた時、記憶力を司る海馬(かいば)はエンジン全開となり、その興味の対象を記憶しようとするのです。逆に言えば、何かを記憶しようとすれば、それだけで脳は活性化するものなのです。大切なのは記憶する内容ではなく「記憶しようとする気持ち」なのです。
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人間には五感があります。何かを記憶するには、一つの感覚だけではなく、出来るだけ多くの感覚を動員した方が記憶を定着させやすいのです。五感をフル動員して記憶しようとすると、記憶すべき事項が複数の回路によって脳に送られます。するとそれを思い出そうとするとき、一つの回路が閉じていても、もう一つの回路が開いていれば、そこから記憶をたぐり寄せることができるのです。
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