おなら〜音と匂いの秘密〜


おならの成分

多くの人が匂いや音を相当気にしているのに、意外と知られていないのが、その中身でしょう。おならの成分は、大きく分けて次の3つです。
1.口から入った「空気
2.体内を流れる「血液中のガス」が腸壁を通じて腸に出てきたもの
3.腸内で「食べ物のカスが分解されて発生するガス

匂いの原因は?

おならの強い匂いのもとは、3番目の「食べ物のカスが分解されて発生するガス」で、硫化水素・インドール・スカトールといった成分が含まれています。こうした悪臭物質は全体の1%にも満たないのですが、この匂いが悩みのタネとなります。しかし、このインドールやスカトールは、実は薄めるとスミレやジャスミンの香りになり、香水の原料にもなるのです。

どうして音が出るの?

匂いとともに悩みのタネとなるのが、おならの音!おならとなるガスは、消化器の最後の砦である肛門括約筋によってせき止められています。しかし、ガスの量が多くなると括約筋は閉まっていられずに、瞬間的にガスを吹き出させてしまうのです。

おならを我慢すると・・・

時と場合によっては我慢してしまうのが、おならですが・・・。この我慢したおならはどうなってしまうのでしょうか?一部は口から息として出されます。腸から血液中に吸収され、肺を経て最終的には息として排出されるので、悪臭物質は途中で分解され、臭い匂いはしません。一方、腸内に停滞してしまうガスもあり、そうすると内臓に対して悪影響を及ぼすこともあります。おならは我慢するより、うまくコントロールして、増やさずためない工夫が必要です。

   

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