国内旅行でも注意〜エコノミークラス症候群


6時間以上のフライトで危険

長時間飛行機に乗って同じ姿勢で座っていると、心配されるのが「エコノミークラス症候群」です。エコノミーの乗客だけでなく、6時間以上の長いフライトの人にはかかる可能性があるので、「ロングフライト血栓症」と呼ばれる場合もあります。

血栓の危険性

長時間座り続けることにより、ヒザ裏やふくらはぎ付近の静脈の血が流れにくくなり、血の固まり(血栓)が出来てしまいます。軽い場合は、ふくらはぎの鈍い痛みなどの症状ですが、ひどくなると血栓が肺動脈に詰まり、呼吸困難や失神、さらに死にいたる場合もあります。血管の内側が痛み始めている中高年の人たちは特に注意が必要です。飛行機に乗っている最中や直後に起こるだけでなく、旅行後1週間以内は起こる可能性があります。

少しの心構えで防げます

ちょっとしたことで予防できるので、長時間フライトの際は、次のことに留意。
◇2〜3時間ごとに歩く(少し離れたトイレに行くなど)
◇座ったままカカトやつま先の上下運動を行なう
◇水やお茶で水分を摂る(利尿作用のあるコーヒーやアルコールは良くない)
ゆったりした服装にする
足を組まないようにする(血行がより悪くなる)

車の渋滞時は、国内でも危険

飛行機だけでなく、国内旅行でも起きる場合があります。車に長時間乗っていると、同様のことが起きる可能性があるのです。連休中はかなり長距離にわたって渋滞する可能性もあるので、十分注意しましょう。トイレを気にして、あまり水分を摂らない人も多いでしょうが、水分不足はよくありません。こまめに水分補給をし、こまめに休憩をとるように心がけましょう。

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