旅に出かけて健康になろう


旅行はストレスを軽減させる

温泉などに行くことは心と身体に良いと医学的に証明されていますが、最近、旅そのものが健康と関連していることが分かりました。2泊3日の旅行体験でその効果を調べたところ、思っていた以上の効果があったのです。日常的な悩みが軽減されるのはもちろんのこと、怒りや敵意などといったストレス反応が和らぎ、達成感や幸福感などといった精神的健康感も高まるようです。

身体の分泌物質からも証明

感覚的なものだけでなく、身体の分泌物質からも明らかになりました。ストレスを感じた時に副腎皮質から分泌されるコルチゾール、脳内や交感神経系から分泌されるアドレナリン・ノルアドレナリンの数値が低下し、非常にリラックスした状態になりました。また、ガン細胞の増殖を抑えるNK細胞が活性化しました。さらに、活性酸素を除去し、動脈硬化などを抑える酵素であるSODの増加も見られました。

脳にはリラックスの証 α波

さらに脳では、リラックスした時にあらわれるα波の割合が増え、癒し効果があることが分かりました。より効果が出やすい属性や性格なども明らかになりました。具体的には、男性、普段あまり旅に行かない人、内向的な人といった人たちです。

ヘルスツーリズム

旅行と健康を合わせた新しいタイプの旅行も考えられるようになりました。それが「ヘルスツーリズム」です。旅行という非日常的な楽しみの要素と、健康を維持・回復・増進するための医療的な要素を掛け合わせた、新しいタイプの旅行形態です。
人が健康を回復・維持・促進することは容易なことではありません。ダイエットが必要なのは理解していても、食事制限や適度な運動など、それらを実施するには強い意思と行動が必要です。それならば、これらを楽しみながら行なうことが出来たらどうだろう?という発想から生まれたものなのです。

   

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