健康的に食べよう「おせち料理」


おせち料理は、お正月に年神(豊作の守り神)さまを迎えて、健やかな新年をお祝いし、1年間の幸福を祈りながら食する料理のこと。保存のためもあり、味が濃いめなのが難点ですが、個々に見ていくと健康的な料理があります。

≪おススメ料理≫

【黒豆】 <1年をマメに暮らせるように願うもの>
  良質のタンパク質、リノール酸やリレイン酸(コレステロール増加を抑制)、
  ビタミンB群(疲労回復に効果)を含み、皮には食物繊維も多く含まれる

【ごまめ(田作り)】 <五万米と書き、五穀豊穣を祝う食べ物>
  小魚なので、カルシウムやミネラルが豊富

【なます】 <紅白の色どりでおめでたく、平安を祈る縁起物>
  ニンジンはビタミンA・B・Cを、大根はでんぷん消化酵素を含む

【昆布巻き】 <コブは「よろこぶ」にかけて、祝いの席に好まれる食材>
  ヨードが含まれ、体内の代謝を活発にする

≪ちょっと食べ方に注意≫

【数の子】 <子孫繁栄を願う>
  血液の流れを良くするEPAや脳の働きを良くするDHAを含みますが、
  コレステロールが多いので、量は少なめに

【伊達巻(だてまき)】 <伊達という言葉から教養が身につくことを願う>
  卵と魚でタンパク質は豊富ですが、食べ過ぎるとコレステロールの取りすぎ


※おせち料理の由来
おせち料理のルーツは、平安時代の朝廷行事にさかのぼります。年に5回ある「五節句」に、悪魔払いを祈願して神前に供えた「節会(せちえ)料理」です。現在の原形が作られたのは江戸時代後半で、料理の文化が発達したこともあり、豪華な正月料理が生まれました。

   

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