60歳以上の8割がヒザに変形
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人間の関節は、毎日休む暇もなく酷使され続ける部分です。特に、体重を支えるヒザ関節は、痛みを起こしやすい場所です。レントゲンの検査によると、60歳以上の約8割にヒザ関節に変化が見られ、その4割に痛みなどの症状があるそうです。このほとんどが変形性膝関節症と診断されるものです。
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立ち上がる時や動き出す時にヒザが痛い、階段を降りる時に膝が痛むなどが初期症状です。筋力が衰えるとヒザ関節が不安定になり、関節に偏った力がかかり、次第に軟骨が傷つきます。剥がれ落ちた軟骨の破片が関節の滑膜(かつまく)に取り込まれて炎症を起こし、ヒザ関節に痛みがでるようになります。ヒザ関節の炎症が重症化すると、痛みが持続したり、ヒザに関節液がたまり、平地の歩行時もつらくなります。
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変形性膝関節症になりやすい要因としては、何よりも加齢があります。これは致し方ないことですが、加齢以外にも原因はあります。肥満はかなりヒザに負担をかけます。歩いている時にヒザにかかる負担は、体重の3倍といわれます。体重が重ければ、ヒザにかなり強い負担がかかるのです。また、太ももの筋肉が弱いと、よりヒザに負担がかかります。筋力の弱い女性の方が、ヒザを傷めやすいといえます。実は日本人の関節の形は、変形性膝関節症を起こしやすいと言われています。
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変形性膝関節症は、早めに治療を始めれば、保存療法で治療することができます。たとえば、筋肉増強や関節の可動域を拡大するための運動療法があります。また、痛み止めや湿布剤を使用した薬物療法などです。初期のうちならば、こうした方法で治療が可能です。しかし症状が進行した場合は、手術をする必要がでてきます。ヒザに違和感を感じたら、痛みが出る前に早めに対処しましょう。
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