「ワクチン打てば罹らない」と思い込んではダメ!


乳幼児では、たった2〜4割の防止率

インフルエンザワクチンについて、何よりも知っておくべきことは、“ワクチンを打ってもインフルエンザにかかる可能性がある”ということです。特に、乳幼児の発病防止率は2〜4割、つまり6〜8割はワクチンを打っていても、インフルエンザに罹患するのです。

“全体の発症数を抑える効果”と心得るべし!

ワクチンを打っておけば重症化を防ぐとも言われています。しかし、重症化を防ぐこと、また発病防止率の有効性については、「実は全くない」と結論付けている研究結果もあります。インフルエンザワクチンは、あくまでも日本全体での流行時の発症人数を減らすという効果を狙ったもので、個人個人が罹らなくなる訳ではないことを認識しておきましょう。

かなり多い副反応

さらに、ワクチンについて知っておくべきことは、“ワクチンには副反応がある”ことです。新型インフルエンザワクチンについて、当初行われた臨床研究では、接種後の副反応の割合は46%との報告もありました。アナフィラキシーなどの重篤例は少ないですが、注射した部分の腫れ・じんましん・発熱といった軽微の副反応は、かなりの確率で出ることを、きちんと意識しておく必要があるでしょう。

ワクチン接種状況:こまめにチェックを

新型インフルエンザのワクチン接種が始まりましたが、その接種回数などについては、未だ確定していないのが現状です。2009年11月12日現在では、高齢者も含めて成人は原則1回の接種となり、13歳未満は2回接種、中高生は検討中(臨床試験を踏まえて決定する予定)となっています。接種時期なども、ワクチンの供給状況や接種回数により刻々と変更があるので、こまめに情報をチェックしましょう。(厚生労働省参考ページ

    

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