多様な治療法がある 前立腺ガン


進行がゆっくりしているガン

前立腺ガンは高齢者に多いガンで、患者全体の約90%を60歳以上の人が占めています。前立腺ガンは進行がゆっくりしているという特徴があります。発生して数十年たってから発見されることも多々あります。前立腺ガンの患者数は、確かに増加していますが、前立腺ガンが直接の原因で亡くなる人は比較的少ないと言われています。しかし、早期に発見できれば、その分治療の選択肢は広がります。男性は50歳を過ぎたら、定期的に検診を受けましょう。

色々ある前立腺ガンの治療法

手術療法 手術でガンを切除する
放射線療法 放射線でガンを死滅させる
内分泌療法 薬でガンの増殖に関わる男性ホルモンの働きや分泌を抑える
経過観察 経過を見守る


経過観察も、選択肢のひとつ

前立腺ガンは高齢者に多く、他のガンに比べると進行がゆっくりしています。治療による体への負担が大きいと、かえって生活の質を落とす恐れがあります。ガンが前立腺の中にとどまっていて、悪性度が高くない場合には、経過観察が望ましい場合があります。

治療法を選ぶ際の判断材料

治療法を選ぶ上で判断材料になるのは、次のように色々とあります。

PSA値 ガンの広がり 年齢 全身の状態
リンパ節や他臓器への転移の有無 針生検から判断されるガンの悪性度

もちろん、患者や家族の希望も大切です。治療法を決めるにあたって、まず患者自身が病気や治療法を良く知っておくことが必要です。

    

マガジン表紙へ