過食症…中でも危険な「過食嘔吐」


急増する過食症

拒食症になる人も増えていますが、最近になって、それ以上に増加しているのが過食症の人たちです。過食症とは、ただ単に食べすぎてしまうといった事ではなく、限度なく食べてしまい、その量もハンパではないような状態です。「お腹はすいていないのに、何か食べていないと落ち着かない」といった状態に陥ります。

自傷行為に注意が必要

ストレスを感じた時に、とにかく食事をとって、そのストレスを解消しようとすることが多いようです。過食症の場合、本人が異常だと自覚して治療を始めることが多くなっています。しかし、周りが放っておいてはいけません。過食症の場合、重度になってくると、自傷行為や自殺行為を起こす人が多いと言われています。早急な対応が必要なのは、拒食症と同じと言えます。

さらに危険な「過食嘔吐」

さらに危険なのは「過食嘔吐」です。ドカ食いをした後に、胃に入った食べ物を全て吐き出すという行為です。体型が変わらないことがあるので、周囲の人に気づかれない場合も多いでしょう。次のようなことが見受けられたら、周囲の人は「過食嘔吐」を疑って、早めの治療を受けるように説得しましょう。
◇なぜか隠れてこそこそと1人で食事を摂るようになった
顔や足がいつもむくんでいる感じ
手のあたりに、赤く丸っぽい傷やタコ(吐きダコ)がある

拒食症と過食症は表裏一体

拒食症と過食症とは、それぞれ全く正反対の病状に見えるでしょう。しかし、実はささいなきっかけで、拒食症の患者が過食症になったり、逆に、過食症だった患者が拒食症になったりすることは珍しくないのです。拒食症と過食症は、相互的にとても関係の強い病ということを、きちんと知っておきましょう。

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