分かりますか? 菌とウイルスの違い


菌とウイルスの違い

科学的構造の違いもありますが、専門家でなくても分かりやすい違いをまとめました。治療薬(抗ウイルス薬)が少ない分、ウイルスの方がやっかいかもしれません。

ウイルス
大きさ 0.1μmほど 1μmほど
人への感染 単独では増殖できず、人の細胞に侵入し増殖する 体内で定着して、細胞分裂で自己増殖する
治療法 ウイルスは細胞壁がなく、人の細胞に寄生しているため、抗ウイルス薬は少ない 抗菌薬が有効な治療薬で、様々なタイプの抗生物質と合成抗菌薬がある


ウイルスの・・・「これが気になる!」

★インフルエンザウイルスって、どんなウイルス?★
インフルエンザウイルスは、A・B・Cの3つの型に分類されます。今年発生した新型インフルエンザはA型です。A型はウイルスの表面に、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)という2種類の突起状のタンパク質が並んでいます。HAの種類は16種類、NAの種類は9種類あり、これらの組み合わせによって、144種類(16×9)のウイルス(亜種)が存在します。

菌の・・・「これが気になる!」

★除菌・殺菌・抗菌 似た言葉の違い?★

除菌 石鹸などで洗い流したりして、物理的に微生物を排除すること
殺菌 薬品などを用いて微生物を死滅させること
抗菌 微生物の増殖を抑えること
滅菌 微生物はもちろん、タンパク質レベルまで完全に死滅させること
消毒 有害な微生物のみを殺菌すること

ちなみに・・・薬事法により、『殺菌』『消毒』という用語が使えるのは、消毒剤などの「医薬品」と、薬用石鹸などの「医薬部外品」だけです。台所洗剤などは、殺菌や消毒の効果があっても、その言葉が使えず、『除菌』と書いている場合もあります。

    

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