季節性インフルエンザとは…こんなに違う!
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インフルエンザの感染力を示す「1人の感染者からうつる人数(再生産数)」という数値があります。通常の季節性インフルエンザでは、1.1人〜1.4人ですが、日本での新型インフルエンザの数値は、2.3人と推定されています。「1.4人と2.3人なら、14人が23人になるだけで大きな違いは無い」と安易に考えてしまいそうですが、実はそうではないのです。
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10回の感染サイクルを考えた場合、1回の感染ごとに2乗されるので、1.4人ならば、10回の感染サイクルで約19人(1.4の10乗)ですが、2.3人では、10回の感染サイクルで、何と約4140人(2.3の10乗)となり、10回の感染サイクルで、20倍以上の差となります。
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今回の新型インフルエンザで重症化が懸念されるのは、季節性でもハイリスク群と言われる、乳幼児や妊婦、糖尿病など慢性疾患者と言われています。しかし、今回の新型インフルエンザの重症例や死亡例には、30〜50歳で基礎疾患のない人もいると、WHOは警告しています。
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若い人たちはウイルスに対して余り免疫を持っていないので、ウイルスが体内に侵入した際に、通常のインフルエンザよりずっと速く体内で増殖し、それをコントロールできなくなった人達が重症化しているのではないかと推測する説もありますが、詳しいことはまだ分かっていません。
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今回の新型インフルエンザは、「軽症だから、何の対策もしなくて大丈夫」と油断していると、感染はどんどん広がってしまうでしょう。感染者が多くなれば、重症化する人も増えます。その中に、あなた自身の家族や知人が含まれるかもしれないのです。1人1人が感染を拡大させない努力をすることが大切です。
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