尿検査〜何のためにやってるの? その1


何を調べているの?

健康診断で行なわれる尿検査では、採尿カップに尿を採り、試験紙に尿を浸して、その色の変化から成分の異常を調べます。一般的な健康診断の尿検査で調べているのは、「尿タンパク」「尿潜血反応」「尿糖」などで、さらに「尿ウロビリノーゲン」が加わることもあります。

試験紙による検査

試験紙による検査結果は、「+(陽性)」「−(陰性)」のように判定されます。検査項目の成分が一定量以上検出されれば「陽性」で、検出されなければ「陰性」です。陽性では「+・++・+++」と、+が多い程含まれる量が多いことを示しています。

採尿の注意点

☆少し出た後の中間尿を採る
    出始めの尿には、出口付近の細菌やタンパク質が混入しやすいため
☆検査の前にビタミンCを採りすぎない
    ビタミンCを多く採ると、潜血反応が出ない事があるため
☆服用中の薬がある場合は、必ず申し出ておく
    薬が検査結果に影響することもあるため

≪尿タンパク≫

尿タンパク検査の結果が「+(陽性)」であれば、「タンパク尿」を考えます。タンパクは体に必要なものなので、健康な人では尿にそれほど出てこないのです。ただし、一度タンパク尿が出たからといって、すぐに病気と診断されるわけではありません。運動後や発熱時などに、一過性のタンパク尿(生理的タンパク尿)が現れることがあります。
タンパク尿であれば、それが生理的なものか病的なものかを判別するために、何度か続けて検査を行ないます。続けて3回検査をして、そのうち「+(陽性)」になったのが1回だけであれば、一過性のタンパク尿だったと考えます。3回のうち2回以上がタンパク尿だった場合は、病気が疑われ、さらに精密検査を受けることになります。

   

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