なぜ起こる? 依存症のメカニズム


依存症とは

アルコール依存症や買い物依存症など、「依存症」と名付けられた言葉が最近よく聞かれます。日頃から習慣になっていることをやめようとすると、不安やイライラが募り、いてもたってもいられない状態になるのが、依存症の典型的な症状です。対象に自分自身が支配され、自分をコントロールすることが出来なくなるのが、依存症の怖いところなのです。

依存症:3つのタイプ

依存症は大きく分けて、3つのタイプに分かれます。
≪物に対する依存症≫
     アルコール依存症・タバコ依存症・薬物依存症など
≪行為に対する依存症≫
     買い物依存症・ギャンブル依存症・メール依存症・ゲーム依存症など
≪人間関係に対する依存症≫
     親依存・子供依存・共依存など

依存症のメカニズムとは

私たちの脳内では、神経伝達物質が分泌されます。私たちの感情の変化などは、この神経伝達物質が分泌されるからなのです。しかし、ストレス状態が長く続くと、興奮を抑える物質であるセロトニンという神経伝達物質の量が少なくなります。
一方で、ストレスを忘れようと、何か別のことで欲求を満たすと、ドーパミンという物質が分泌されます。ドーパミンは、日常生活で気持ちいいと感じた時に、脳内で分泌される神経伝達物質です。つまり、興奮を抑える物質が少ない状態で、気持ちいいと感じる物質が分泌されてしまい、普通の人以上に気持ちよさを感じてしまうメカニズムが成立してしまいます。
しかし、この状態がおさまると、再び気持ちよさを求めて、また欲求を満たすための行為に走り、しかも、徐々に程度もひどくなっていきます。根源であるストレスが解消されない限り、これが繰り返されるのです。

★依存症に陥ってしまう流れ★
ストレス蓄積 → セロトニン不足 → ○○を摂取 → ドーパミンの過剰快感 → 止められない

   

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