中心型肺ガンに有効〜喀痰細胞診
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肺ガンは、ガンが発生した場所によって2つに分けられます。肺の入口の気管や太い気管支にできる「中心型肺ガン」と、肺の奥の方にある細い気管支などに出来る「末梢型肺ガン」です。中心型肺ガンと末梢型肺ガンとでは、発生する場所が違うので、検査方法も異なります。
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中心型肺ガンは、心臓や横隔膜、太い血管、背骨などに隠れてしまうため、胸部エックス線検査やCT検査を行なっても、ガンがかなり大きくならないと写りません。そこで、中心型肺ガンの発見には、まず「喀痰(かくたん)細胞診」が行なわれます。中心型肺ガンは、気管や太い気管支にできるため、多くの場合、痰の中にガン細胞が混じるからです。
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医療機関や自治体の検診に「喀痰細胞診」を申し込むと、検査キットを渡されます。朝起きた直後にうがいをして、口の中をきれいにしてから、大きく咳をして、専用の容器に痰を吐きます。これを3日間毎朝行なって、検査機関に提出します。
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検査機関で、痰の中にガン細胞が混じっていないかどうかを顕微鏡で調べてくれます。中心型肺ガンであれば、約8割の確率で、ガン細胞が痰の中に出てくると言われています。
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痰の中にガン細胞が混じっていた場合は、ガンの場所を特定するために、「気管支鏡検査」を行ないます。気管支鏡検査は、直径5mmくらいの専用の内視鏡を、気管支の中に送り込んで観察しながら、ガンの場所を特定します。1cmほどのガンならば、発見することが可能です。
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