摂りすぎが問題〜脂肪酸
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脂肪酸は、動物性のバターや、牛脂や豚脂、植物性の大豆油や菜種油といった油脂類に多く含まれます。しかし、これ以外にも、穀類・豆類・魚介類・肉類・卵・乳製品などに含まれる脂質にも、脂肪酸は含まれています。
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これらに含まれる脂質は、脂質が入っていることが余り意識されない、いわゆる「見えない脂質」と呼ばれます。この「見えない脂質」からの脂質摂取量は、全体の80%近くにのぼっており、気づかないうちに脂肪をとりすぎる原因となっています。
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日本人の食事摂取基準の脂肪エネルギー比率によれば、摂取総エネルギーに占める脂質のエネルギーは、18〜29歳で20〜30%、30〜69歳で20〜25%、70歳以上は15〜20%が、望ましいとなっています。しかし実際には、幼児から高齢者までの平均値をとっても、25%を超えてしまっています。人は、自分の食生活を見直してみる必要があるでしょう。
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特に過剰摂取が問題になるのが、飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は、脂肪全体の摂取量に対して3割程度に抑えるのが望ましいとされていますが、現代の肉類や加工品、ファストフードなどを多く食べるような食生活では、実現するのは、とても無理でしょう
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飽和脂肪酸は、肉類や乳製品の脂肪に多く含まれます。飽和脂肪酸を多く含む脂肪は、融点(固体が融解する温度)が高く、常温では固体であることが多いのが特徴です。飽和脂肪酸は、中性脂肪やコレステロールなどの血液中の脂質濃度の上昇に関与し、高脂血症や動脈硬化との関連が高い脂肪酸と考えられています。
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