食物繊維で…病気と老化を予防


★コレステロールを下げる★

食物繊維を食物で摂取しても、体内では消化も吸収もされず、そのまま腸の中へ排出されます。食物繊維はコレステロールや胆汁酸を吸着するので、食物繊維が排出される時に、一緒にコレステロールも体外に排出されます。
ちなみに、食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、血中コレステロールの上昇を抑制する効果は、水溶性食物繊維の方が優れています。特に水溶性のペクチンが有効で、ペクチンの多いミカンなどを摂るとより効果があります。

★血糖値の上昇を抑える★

水溶性食物繊維であるペクチンなどを多く含む食品を摂取すると、その後の血糖の上昇を抑えることができます。同時にインシュリンの分泌も抑えます。水溶性食物繊維によって加水分解酵素とデンプンの接触が妨げられ、デンプンの分解速度が遅くなり、血糖の上昇が抑えられます。

★動脈硬化や心臓病を予防する★

コレステロール上昇を抑制したり、血糖の上昇を抑える効果があることで、動脈硬化の予防効果も期待できます。それらの要素を合わせ、虚血性心疾患の予防にもなるのです。1日の食物繊維摂取量が30gの人は、15gの人に比べて、心臓発作に悩む率が3分の1という調査結果もあります。

★虫歯の予防★

食物繊維の多い食物を摂取すると、長く噛む必要があり、その結果として唾液の分泌が多くなります。唾液の分泌が多いと、口腔内の食物が希釈され、歯垢が形成されにくくなって、虫歯の予防になります。

★脳の活性化★

食物繊維の多い食品によって、噛む回数が増えると、脳の血流を増やして脳代謝を活発にさせます。

    

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