知っておきたい〜卵巣の病気


卵巣って…こんな器官

卵巣は、子宮とともに妊娠や出産に関わる大切な器官です。親指ほどの小さな楕円形で、子宮の両側に伸びた卵管にぶら下がっています。卵巣には、生まれた時から原始卵胞という卵子のタマゴが数百万個もあり、思春期になると原始卵胞が成熟し、約1ヶ月に1個ずつ卵子となって排出され(排卵)、卵管を通って子宮の方へ運ばれていきます。
また、卵巣からはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンが分泌されています。

進行するまで気づきにくい

卵巣は、片方の卵巣に腫瘍などのトラブルがあって機能しなくても、もう片方が正常に働いていれば、生理などもあり、妊娠することも可能です。そのため、卵巣の病気は、ある程度進行するまで気づきにくいので、定期的にチェックすることが大切でしょう。

代表的な卵巣の病気

≪卵巣のう腫≫
卵巣は比較的腫瘍の出来やすい臓器で、ほとんどのケースが卵巣のう腫です。卵巣のう腫は、卵巣内の組織の卵胞に液体などがたまってできた腫瘍で、たまった内容物によって「皮様のう腫」「漿液性のう腫」「偽粘性のう腫」の3種類に分けられます。ほとんどの場合は良性ですが、中には悪性にかわるものもあります。

≪充実性腫瘍≫
卵巣の組織細胞にできたもので、触ると硬い腫瘍です。良性のものも、悪性ものもあります。中には、最初良性のものが悪性に変化するものもあるのです。

≪卵巣ガン≫
卵巣のう腫や充実性腫瘍など、卵巣にできた全ての腫瘍のうち悪性のものを卵巣ガンと呼びます。

    

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