発生すれば…若年層ほど死亡の危険!


若年層ほど致死率が高い

新型インフルエンザは、致死率が高くなると予想されます。それも従来のインフルエンザであれば、重篤化が懸念されるのは、高齢者や乳幼児だけですが、新型インフルエンザの場合には、10代〜30代の若年層に死者数が増えることが懸念されています。それは、新型インフルエンザが“強毒型”であることと、“免疫の過剰反応”を起こす可能性が高いからなのです。

強毒型は全身感染

新型インフルエンザは強毒型と呼ばれ、ウイルスが全身の細胞で増殖する能力を持ちます。それにより、全身のさまざまな臓器で炎症が起きて、多臓器不全を起こすのです。従来のインフルエンザは弱毒型です。弱毒型では、感染は呼吸器や腸管などの局所感染で、一部の細胞でしか増殖せず、その部分でしか炎症を起こさないので、重篤化する危険も低くなります。

免疫が自己の身体を攻撃する

新型インフルエンザに変異するであろうと予想される、鳥インフルエンザH5N1型は、サイトカインストームと呼ばれる免疫の過剰反応を起こすと報告されています。免疫は通常であれば、ウイルスから身体を防御するはずですが、その免疫が暴走して、自己の身体を攻撃してしまうのです。

日本の死者予想は甘いかも…

新型インフルエンザが発生した場合、厚生労働省は、死者数64万人と試算しています。しかし、それは過去の新型インフルエンザにならったもので、今度の新型インフルエンザは、過去のものより強力と言われています。そうしたことを考慮した海外の研究所による試算では、日本の死者は210万人に達すると推定されているのです。

    

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