デスクワークの人に…むくみ注意報!


「むくみ」のメカニズム

むくみ」は、体の組織に余分な水分(血しょう成分)がたまった状態により起こります。血しょう成分とは、血液中の液体成分のことで、血液によって運ばれてきた栄養分を、臓器や筋肉などの細胞組織に届けるために、血管の外へ出てきます。そして、その役割を終えた血しょう成分は、組織中の老廃物と一緒に、血管やリンパ管に戻るのですが、何らかの原因で血しょう成分が血管やリンパ管に戻らず、細胞組織中にたまってしまうと「むくみ」となるのです。

一番むくみやすいのは?

人間の身体で最もむくみやすいところと言えば“”。これは重力との関係を考えれば当たり前のこと。足は心臓よりも下にあるため、老廃物を吸い上げる力が弱いと、そこに溜まりやすいのです。動脈は心臓がポンプの役割を果たしてくれますが、静脈やリンパ管はそうはいきません。ポンプの役割を果たすのが、血管やリンパ管の周りにある筋肉なのです。

足の筋力が低下していると・・・

したがって、運動不足でふくらはぎの筋肉が低下していると、むくみやすくなるといえます。また、座ったままや立ったままといった状態で、長い時間ふくらはぎの筋肉を収縮させることが少ない状態が続くと、どんどん老廃物がたまっていき、むくみやすくなるのです。

夏に多い「むくみ」

この「むくみ」、最近は夏に多いと言われています。夏は体温を下げようとして血管を拡張し、血しょう成分が多く染み出してきて、細胞組織中の血しょう成分が多くなります。また最近では、どこにいっても冷房がきいているので、夏でも身体が冷えています。足下の冷気が足先から熱を奪い、血液などの体液を心臓に押し戻す力が弱くなり、足に余分な水分がたまり、むくみやすくなるのです。

   

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