カルシウムと関連が深いミネラル


カルシウムを調節する「マグネシウム」

マグネシウムは、カルシウムと関連の深いミネラルです。筋肉の収縮は、筋肉細胞の中にカルシウムが入ることで、緊張が高まって起こります。マグネシウムが不足すると、細胞の中にカルシウムが流れ込みすぎて、筋肉の収縮が上手くいかず、けいれんなどの症状が出てしまいます。

カルシウムとのバランスが大切

筋肉を収縮させるカルシウムと緩和させるマグネシウムの働きは、例えてみれば、車のブレーキとアクセルのようなものといえます。ですから、カルシウムとマグネシウムは、ミネラルバランスがとても大切なのです。その理想バランスは、2対1から3対1くらいです。例えば、成人女性の場合、1日の摂取量は、カルシウム600mgに対しマグネシウム270mg、成人男性では340mgとなっています。

300種類の酵素を助けるマグネシウム

カルシウムとの関係以外にも、マグネシウムは体内で約300種類の酵素の働きを助けています。骨の維持・神経伝達・ホルモン分泌・筋肉の収縮などは、マグネシウムがなければ正常に機能できないのです。それほど大切なミネラルなのですが、栄養調査によれば、マグネシウムはカルシウム以上に不足しているミネラルなのです。

骨に関わるミネラル「リン」

あまり意識されないのですが、実はリンも骨の形成には欠かせないミネラルです。骨はカルシウムだけで出来ているわけではありません。リンの多くは、カルシウムと結合したリン酸カルシウムの形で骨や歯に存在しています。ただ、リンは植物性食品にも動物性食品にも含まれているので、普通の食生活では不足することがほとんどないので、あまり注目されにくいミネラルなのです。

   

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