女性ホルモン減少で「更年期」&「骨粗しょう症」
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女性ホルモンの減少によって引き起こされる「更年期障害」。顔のほてり・体の冷え・頭痛・めまい・胃もたれ・便秘・寝付けない・イライラなど、「不定愁訴」と呼ばれる様々な不調を感じます。何らかの症状を訴える人は8割、症状が重くて治療を要する人は2〜3割もいます。
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不定愁訴は自己申告による症状であることが多く、そのつらさが自分以外には分からないことも多いものです。特に、男性には理解してもらえず、症状以上に心的につらい思いをする女性も多いと言えます。ただし最近は、女性ほど顕著ではありませんが、男性ホルモンの減少が原因で更年期障害に悩む男性も現れてきています。女性と同じような不定愁訴がありますが、男性特有の症状として、勃起障害・性欲減退・残尿感などがあげられます。
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女性ホルモンの減少により起こりやすくなるのが「骨粗しょう症」です。骨粗しょう症とは、骨の量が減少して、骨がスカスカな状態になり、骨がもろく折れやすくなる状態のこと。骨粗しょう症の女性患者は男性の3倍にもなり、じつは婦人科系のガンで亡くなる人より、骨粗しょう症が原因で骨折してやがて亡くなる人のほうが多いのです。
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女性ホルモンは、骨からカルシウムが遊離していくのを防ぐ働きをしています。ですから、更年期以降に女性ホルモンの分泌量が減少すると、骨の材料になるカルシウムが骨から血液中に溶け出しやすくなって、骨量がどんどん減少してしまうのです。
※不定愁訴:特定の病気としてまとめられない漠然としたからだの不調の訴え
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