生体リズムを整えるには…実は昼寝が決め手


12時間の生体リズムもある

私たちの体内に備わる生体リズムは24時間のものだけではありません。約24時間で起こる覚醒と睡眠の繰り返しは、実は約半日周期、12時間のリズムでも起きています。昼食後に眠くなるのは、満腹感だけが理由ではなく、体内時計によって起こる生理的な現象なのです。

作業効率を上げるには昼寝

スペインなどで行なわれているシエスタと呼ばれる昼寝の習慣は、酷暑の地において暑さを避けるために始められたと言われていますが、人間の生理現象から見ても、人の作業効率を上げるためには、とても有効な方法といえます。

15〜20分の短い時間で

眠気を解消し、仕事の効率を高める効果的な方法が「プチ昼寝」。15〜20分、長くても30分で切り上げましょう。人は眠りにつくと、最初の15〜20分は浅い眠りですが、それ以上になると深い眠りになってしまいます。深い睡眠をとってしまうと、夜眠れなくなってしまう可能性があります。最近の研究で、昼食後から15時までの時間帯における30分未満の昼寝は、夜の睡眠に影響しないだけでなく、日中の眠気を解消し、その後の時間をすっきり過ごすのに役立つことが明らかにされています。

昼寝前にカフェインを摂ろう

それでも昼寝後は寝ぼけ状態が発生します。この寝ぼけ状態の解消にぜひ役立てたいのがカフェイン。それも昼寝の前に摂りましょう。実はカフェインは覚醒作用が出るまで、飲んでから30分くらいかかります。昼寝前にカフェインを摂っておくと、昼寝後にちょうど覚醒作用が効いてくるのです。さらに目覚めた後、通常より明るい照明を浴びるとよいでしょう。

    

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