メタボ 世界の子供はもっと大変!


子供のメタボ 世界中で大変!

前号まで3回にわたり、日本の子供のメタボについて(楽31号「メタボ 子供への対策も急務!」楽32号「メタボ 子供にまで診断基準!?」楽33号「メタボ 妊婦の痩せが子供の肥満に!?」)書いてきましたが、他の国々には日本以上に大変なことになっている子供たちがいるようです。

欧米諸国だけでなく、中国などでも激増

英国では、この10年間で過体重(BMI25〜30)および肥満(BMI30以上)の子供の割合がほぼ倍増し、3人に1人が太りすぎという深刻な状況に陥っています。オーストラリアでも肥満の子供が4人に1人とかなり深刻です。さらに、こうした傾向は欧米諸国や豪州だけではなくなっています。例えば中国では、都市部における7〜22歳の男子で、太り過ぎや肥満による健康障害を抱える比率は約25%にもなっています。

学校で様々な対策

各国では学校内での様々な対策を考え、公立学校で清涼飲料水やお菓子の販売を禁止するなどしています。米国では、子供の肥満増加防止プログラムの一環として、ソニーのプレステを導入する学校まであらわれました。ダンスダンスレボリューションというソフトを使って、子供に楽しみながら身体を動かしてもらおうというのです。マスメディアでも、子供番組でのジャンクフードのCMの規制が始まっています。

アメリカでは、それですら手遅れ

しかし肥満大国アメリカでは、学校で対策を始めても手遅れになってしまうようです。アメリカでは肥満の低年齢化がすすみ、就学前児童の肥満が激増しています。あまりに太りすぎて、30万人近くの幼児が自動車のチャイルドシートの規格に合わなくなっていることが、ある大学の調査で判明しました。肥満により、病気だけでなく事故の危険性も高くなってしまうようです。

 


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