排尿時のトラブル・・・女性の場合は?


女性に多い「膀胱炎」

女性が排尿時にトラブルを感じる場合、まず考えられるのが「膀胱炎」の可能性。「膀胱炎」になると、排尿時に痛みや血尿が出たり、残尿感があったり、また頻尿になったりします。「膀胱炎」は、圧倒的に女性に多く見られますが、その原因は、女性と男性の体の構造の違いにあります。

構造上、女性がなりやすい

一般に男性の場合、尿道口から膀胱までの長さは約20cmありますが、女性の場合は、尿道口から膀胱までの長さが4〜5cm程度しかありません。しかも尿道口の近くに膣や肛門もあるので、排便時や性交時に細菌が尿道に入りやすい構造になっているのです。そのため、発症しやすいのは10代後半から40代の女性と、比較的若い女性に多く見られるのです。

放置しておくと、入院するほどの悪化も

「膀胱炎」は放置しておくと、膀胱内の細菌が尿管を通って腎臓に達し、急性腎盂腎炎を起こしてしまうこともあります。急性腎盂腎炎になると、腰痛や高熱が起こり、多くの場合入院が必要になるほどになります。排尿時に痛みや残尿感などの違和感があったり、1日に10回以上トイレに行く日が続いたりした場合には、早めに泌尿器科などを受診しましょう。

緑茶やウーロン茶がおススメ

「膀胱炎」となる原因は細菌ですので、治療は抗菌薬の服用が基本となります。薬を服用すると2〜3日で症状が治まることが多いのですが、勝手な自己判断で服用を中止すると、完全に細菌が除去できず、再発する場合もあるので注意しましょう。緑茶やウーロン茶などは、抗菌作用のあるカテキンが含まれており、利尿作用もありますので、膀胱炎の治療中や再発防止にはおススメの飲み物です。

  


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