メタボ予防 魔の時間≪食後30分〜1時間≫


脂肪より糖質が危険

メタボの大敵である体脂肪に最もなりやすい栄養素と言えば?もちろん脂肪!と思いがちですが、余分な脂肪に最もなりやすいのは実は糖質です。しかも、ご飯・パン・めん類など主食となるものに多く含まれるので、この糖質をいかに抑え込むかがメタボ対策の重要点となるのです。

食後30分から「糖→脂肪」変換の時間帯

糖質が消化され体内に吸収されると、脂肪酸という脂肪のもとになります。また、糖質を摂り入れると血中の血糖値が上昇して、インスリンというホルモンが分泌されますが、インスリンには脂肪の生成を促す働きがあるのです。糖質を摂ると、この2つの働きで、つまり2重に脂肪を溜め込みやすくなります。脂肪のもとである脂肪酸が生まれるのと、インスリンが脂肪を溜め込もうとする働きは、食後30分から1時間の間に起こるのです。

逆転の発想〜魔の時間帯に運動

血液中の脂肪酸はエネルギーに変わりやすいという特徴があります。インスリンによって脂肪酸が脂肪に変えられる前に、運動で消費できれば体脂肪の増加を抑えることが出来ます。また、インスリン分泌が活発な時間帯に運動すれば、インスリン自体の分泌も抑えられ、脂肪に変わるブドウ糖をより少なく出来ます。毎食後10分間もしくは1回の食事後に30分まとめて毎日運動するのが効果的ですが、なかなか時間が取れない人も出来る時に少しでも歩きましょう。

食後すぐの運動はダメ!

ただし気をつけたいことは、なるべく早い方がイイと食後すぐに運動してしまうこと。食べた直後は、消化のために血液が胃に集中しています。すぐに運動すると、胃に行かなくてはならない血液が筋肉にいってしまい、食べたものをきちんと消化出来なくなってしまい、消化不良や胃の不調の原因になりかねません。また、胃内の消化が完全に終わるまでには食後1〜1.5時間かかるので、歩いていて胃の調子が良くない場合は、運動は控えましょう。

  


マガジン表紙へ