心の病〜アミノ酸不足が引き起こす


脳は1つのネットワーク

脳の内部には約1千億個の神経細胞が詰まっていて、それぞれが網の目のように情報を交換しています。ただし、神経細胞と神経細胞の間にはすき間があり、それをつなぐ「伝達物質」が必要になります。それがあって初めて、脳は1つのネットワークのようにつながるのです。

ネットワークを創るためには アミノ酸

「伝達物質」が不足すると、神経シグナルが円滑に伝わらず、イライラ、不安、気落ちなど、様々な症状があらわれます。「伝達物質」量のバランスをうまく保つことで、平安な心を保っていられるのです。この「伝達物質」の原料が、アミノ酸、アミン、ペプチド。ただし、アミンとペプチドはアミノ酸から作られるので、アミノ酸こそが最重要物質と言えるのです。

うつ病対策に チロシンたっぷりのタケノコ

アミノ酸の中でも、うつ病対策に役立つと考えられているのが、チロシンです。チロシンが特に大量に含まれているのがタケノコ。水煮に入っている白い粉はチロシンですので、捨てずに食べましょう。また、タケノコを原料とするメンマもチロシンが豊富です。その他、肉類(トリ・牛・羊)、カツオ節、牛乳、卵黄、ピーナッツ、アーモンド、バナナなどもチロシンを多く含んでいます。

心を上向かせるアミノ酸 トリプトファン

脳内の神経伝達物質セロトニンレベルが低いと、自殺衝動や暴力を発生させやすいことが判明しています。トリプトファンは脳内のセロトニンレベルを高め、気落ちした心を上向かせるのです。トリプトファンを多く含む食品は、実はチロシンを多く含む食品と同じものが多く、前述した食品は全てトリプトファンを多く含みます。その他にも、大豆(豆腐)、海苔、ゴマ、マグロ、チーズなどもおススメです。

  


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