メタボ 女性基準は緩すぎ?


メタボ割合 男性50%・女性20%

メタボリックシンドローム(以下メタボ)の人は、予備軍も含めると、男性は50%以上が当てはまるのに対して、女性は約20%と大変低くなっています。この違いは、実はそのまま腹囲基準を超えている人の割合になります。メタボの第1基準である腹囲は、男性85cm、女性90cm。腹囲85cmを超えている男性は50%以上いるのに対し、腹囲90cmを超えている女性は約20%なのです。

女性の方が太くていいの?

男性に比べて、女性は皮下脂肪がつきやすいとはいえ、身長の違いなどは全く考慮されておらず、腹囲90cmは緩すぎではないかとの声が専門家からあがっています。男性102cmという米国の基準でさえ、女性は88cmとなっていて、女性が男性より多いcmを示している国はありません

本来は内臓脂肪量が問題

本来メタボは、内臓脂肪の量を問題としています。CTで見た内臓脂肪の面積が100平方cmを超えると、生活習慣病のリスクが高まると判断されるのです。ただし、診断被爆や費用のことを考えると、いちいちCTを撮って内臓脂肪量を確認するわけにいきません。手軽に内臓脂肪量を類推するために、腹囲を目安にすることにしたのです。

女性は77〜80cmが適切?

現在さまざまな専門家により、腹囲と生活習慣病のリスクなどが調査されています。現在多くの専門家の結果として出ているのが、女性の基準は77〜80cmが適切ではないかという意見です。日本でメタボが気にされ始めたのは本当に最近のことです。今後様々な調査結果がでると思われ、診断基準もそれに合わせて変えていく必要があるでしょう。

 


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