アトピー かゆくないのに掻いてしまう


掻くと症状が悪化する

アトピー性皮膚炎の大きな特徴の1つが「かゆみ」。皮膚の乾燥やダニのような刺激原因に対して、身体の免疫反応として「かゆみ」が生じます。かゆいと、つい掻いてしまいますが、掻くと皮膚は傷つきバリア機能が低下します。すると、ちょっとした刺激で湿疹が出来やすくなり、さらなる「かゆみ」を引き起こすという悪循環が起こってしまいます。

「掻き」日記をつけて行動を見つめ直す

中にはかゆくないのに無意識に掻いている人もいます。まずは、自分がどれほど掻いているのかを自覚する必要があります。いつ、身体のどこを、どれ位の間掻いていたかを日記につけてみましょう。それを読み返すことで自分の行動を見つめ直し、掻きそうになったら手を組むなどの対処法を講じましょう。子供の場合は、掻きそうになったら、本を読んで聞かせたり、手をつないで歌を歌ったり、楽しいことをすると良いでしょう。

ストレスを取り除こう

かゆくなくてもイライラしたり不安になったりした時に掻いて、それが習慣になってしまい、無意識のうちに長時間掻いてしまうのです。ですから、掻く行動を引き起こしているストレス自体を取り除くことも必要です。子供の場合、親のストレスを感じとって、それが子供のストレスになっていることもあるので注意しましょう。

食物アレルギーと混同してはダメ

乳幼児期ではアトピー性皮膚炎と食物アレルギーが同じ時期に現れることが多いため混同されやすいのですが、これらは別々の病気です。アトピー性皮膚炎の原因が食物ではないかと心配して食事制限することは、子供の成長に悪影響を及ぼしますので、素人の自己判断でむやみに食事を制限するのは止めましょう。

    

マガジン表紙へ