欧米人にはなくて日本人にだけ肩コリが頻発する理由は色々と言われています。例えば、骨格の違い。欧米人に比べて日本人は骨格が華奢なため筋肉が疲労しやすいそうです。筋肉の柔らかさの違いという人もいます。欧米人に比べ日本人の筋肉は硬いので、神経が圧迫されやすいということです。日本人は椅子に座った時の姿勢が悪いためという理由をあげる人もいます。

更に、欧米と日本では足に対する意識の違いが大きいといえます。欧米では、身体の土台は足という考えが一般に広まっています。肩コリの直接の原因は、肩周辺の筋肉の緊張と血行不良ですが、その遠因は背骨や骨盤の歪みといったものが考えられます。ここまでは日本でもよく言われることですが、欧米では更に、背骨や骨盤の歪みは左右の足の長さの違いなどから起こる、つまり根本理由は足であると考えられているのです。

足が大切なのは身体の歪みだけではありません。足が冷えて冷え性になると、自律神経が身体の熱を逃がさないように全身の血管を収縮させてしまいます。そうした状態が続くと全身の血行が悪くなり、肩コリを誘発させてしまうのです。ですから肩コリの場合は、肩だけでなく全身を温めることも大切なのです。