その「もの忘れ」危険かも!


「認知症」にも予備軍が・・・

認知症の場合「身近な家族の名前が分からなくなる」「自分の年齢が分からなくなる」「忘れたこと自体を忘れる」など、単なる「もの忘れ」とは違う症状だと言われます。しかし、単なる「もの忘れ」の中にも「認知症予備軍」の人たちがいて、そのままでは5年後には7〜8割が「認知症」に移行することが最近分かってきました。

心配がない「もの忘れ」

「テレビを見ていてタレントの名前が出てこない」「買い物に行って、品物を一つ買い忘れた」「文章を書いている時に漢字が思い出せない」、こうした「もの忘れ」は余り心配することはありません。例えば「普段会わない近所の人にバッタリ会って名前が出ない」という場合も、“3軒隣の家の旦那さんだ”というように周辺情報が出てくれば問題ありません。

注意すべき「もの忘れ」

一方で、久しぶりに会ったとはいえ、その人の存在自体を思い出せず『どなたさんでしたっけ?』という「全体を忘れてしまう」場合は注意すべきでしょう。その他「少し前(数時間から12時間前)にしたことを忘れる」「一連の会話の中で同じ事を何度も言う」など近い記憶が飛んでしまうのも問題です。その他「得意料理の手順を忘れる」など体で覚えた記憶を忘れるのも問題でしょう。

チェックは周りの人が客観的に

「認知症」の自己チェックリストなどを見かける場合もあり、そうしたもので自己チェックするのも一つの手でしょう。ただし注意したい点は、自己チェックでは認知症は判断しにくいということです。できれば家族や近しい人に判断してもらうほうが客観的に判定できます。「もの忘れ」外来などを受診する際も、家族と一緒に行ったほうがよいでしょう。

   

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