メタボで健診はこう変わる


健診で「へそ周り」を測定

健康保険組合や市町村などが行なう健康診断に関して、2008年4月からメタボリックシンドローム(以下メタボ)の考え方を導入することにし、腹囲(へそ周り)の測定などを健診項目に入れることが義務付けられることになりました。これによって、メタボ有病者と予備軍を抽出しやすくするのです。

メタボの保健指導に重点

さらに、メタボの原因となる生活習慣改善の保健指導に重点がおかれます。生活習慣病の危険度に応じて受診者を3つのレベルに分類し、そのレベルに応じて指導を行ないます。危険度が一番高いレベルは「積極的支援」で、食生活の改善や運動など3〜6月間の支援プログラムを行ないます。次のレベルを「動機付け支援」とし、原則1回の生活習慣改善のための指導を行ないます。さらにそれ以外は「情報提供支援」とし、生活習慣病に関する情報を提供します。

男性では98%が該当!!

しかし、厚生労働省が定めたメタボ診断(血糖値・血圧・コレステロール)の基準値では、「受診者のうち何らかの異常を指摘される割合は、男性では98%、女性では92%にも上る」との推計が出されました。「これでは健康不安を助長する恐れがある」「皆がそうと診断されれば逆に気にしなくなり実効性が期待できない」などの意見が相次いでいます。

※参考:厚生労働省の基準値

空腹時血糖 100(mg/dl)
血圧 最高 130(mmHg)
最低 85(mmHg)
LDLコレステロール 120(mg/dl)


 


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