ミネラル:不足も過剰も問題に


ミネラルは吸収率が低い

ミネラル不足になりやすいのは、吸収率が低いことも一因です。例えばカルシウムでは、一番吸収率の良い牛乳でさえ50%で、小魚は30%、ほうれん草ではたったの10%です。酢やレモンに含まれるクエン酸は吸収率を高めますので、一緒に摂るようにしましょう。

ミネラルが摂りにくい 日本の土壌と白米

日本の土壌は欧米に比べるとミネラルがかなり少なめです。その事がよく分かる例がミネラルウォーターでしょう。水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が多ければ硬水となるのですが、日本製は軟水が多く、欧米製は硬水が多いと言われています。また、以前は玄米で食べていたお米も現在は白米で、ミネラル分を全て精米して落としてしまうので、お米からミネラルが摂れなくなっています

有毒ミネラルは、身体に入りやすい現状

日本では、元々身体に有用なミネラルが土壌に少ない上に、最近では農薬の使用などにより土壌がやせ、野菜に含まれるミネラルなどがさらに減っています。その一方、そうした農薬から有毒なミネラルを身体に摂取しやすくなっています。魚介類などに含まれる水銀摂取なども最近では問題になっています。

加工食品で「リン」は過剰摂取

このところ過剰摂取が問題となっているミネラルが「リン」。摂取過剰になると、カルシウムの排出を促進してしまいます。肉、魚、卵など主菜になる食品にはカルシウムよりもリンが多く含まれている上に、食品添加物として「リン」は加工食品に多く含まれていたり、清涼飲料水の酸味の元として使われていたりしますので、そうした加工品ばかり食べているとかなりの過剰摂取となり、カルシウム不足に拍車をかけてしまいます。

  


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