5人に1人はなる!マタニティーブルー


「マタニティーブルー」は、5人に1人は起こる

産後の一時期に起こる一過性の精神障害を「マタニティーブルー」と言います。産後3〜4日がピークで、10日〜2週間前後で自然に症状は消えていきます。産褥(さんじょく)期の女性のうち、15〜30%に発症します。胎盤を失った体内に急激なホルモンの変化が起こり、引き起こすと言われています。

マタニティーブルーの症状とは?

症状の現れ方は人により異なりますが、訳もなく涙がボロボロでたり、孤独感を感じ、ふさぎ込んでしまったりします。イライラし、気分が深く落ち込み、情緒不安定になる人もいます。身体がだるく、何もやる気がなくなり、物忘れが多くなる、といったことも。授乳や夜泣きなどによる不眠や頭痛、食欲不振、といった症状を訴える人もいます。会陰の痛み、出血による貧血で疲れやすくなるケースもあります。

睡眠不足に注意

産後の授乳を2時間おきでしなければならず、産後すぐは睡眠不足になりがちです。この睡眠不足で、疲労が重なり、精神的に不安定になることがあります。入院中は看護婦の世話を受けて睡眠がとれますが、退院後や「里帰り出産」からの帰省後は一人で面倒を見ることにより不眠になりがちです。睡眠は、とても大事です。睡眠環境を整えて十分な睡眠をとるようにしましょう。

早めの対処が大事

まずは、周囲の思いやりや理解が大切です。本人は肩の力を抜き、気持ちに余裕を持つようにし、育児の不安は一人で悩まず、周囲に相談するようにしましょう。マタニティーブルーから、さらに重度のうつ病に移行するケースがあるので、早めの対処が必要です。ただ、ひどくならなければ、一定期間で、身体の変化とともに徐々に適応して自然に落ち着きます。