「緊張型頭痛」と「片頭痛」以外によく起こる慢性的な頭痛に「群発頭痛」があります。片頭痛が女性に起こりやすいのに比べ、「群発頭痛」は20代から40代の男性に多く見られます。片側の目の奥の激しい痛みが特徴で、真夜中眠っている時などに痛みで目が覚めるほどです。いったん起こると群発地震のように1〜2ヶ月間ほぼ毎日おこることから「群発頭痛」と呼ばれます。

市販薬では効果なし

目の後ろにある血管が拡張するため起こると言われていますが、原因はよく分かっていないのが現状です。頭痛が起こる時間帯が決まっていたら前もって薬を飲むのが効果的ですが、市販薬では効果がありません。また、酸素を多く吸うと頭部の動脈が収縮して痛みが和らぐと言われていますが、いずれにしろ、このタイプの頭痛が出たら医師の診断を受けたほうが良いでしょう。

頭痛が、重大な疾病の危険信号の場合があります。「くも膜下出血」「脳出血」「脳梗塞」「脳腫瘍」「慢性硬膜下血腫」など、命にかかわる場合も考えられます。次のような症状があるようなら早めに病院に行きましょう。