なぜ骨がスカスカになるの?


骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症とは、骨の量が減ってスカスカになり、骨折をおこしやすくなっている状態で、医療機関では、20〜44歳の平均骨量の70%以下になると、骨粗しょう症と診断されます。それでは、なぜ骨はスカスカになってしまうのでしょう?

骨も新陳代謝する

骨は一度つくられると変化しないようにみえますが、実は絶えず新陳代謝をしています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つためには、古い骨を壊し、たえず新しい骨につくり変える必要があるのです。しかし、骨の元になるカルシウムが不足したり、骨を作るためのホルモンが不足したりすると、骨はつくる量よりも壊す量の方が多くなります。すると、骨からカルシウムが徐々に減り、骨がスカスカになってしまうのです。

女性ホルモンが減ると骨も減る

閉経後の女性に骨粗しょう症が多いのは、骨をつくるホルモンの不足が原因です。一般的に女性は、男性に比べて骨が細く、骨量は男性の80%と言われています。さらに、女性ホルモンのエストロゲンが骨を丈夫にする役割を担っているのですが、閉経によりそのホルモンの分泌が低下してしまうからなのです。

30代までに骨を増やそう

骨の成長が止まってしまった後に減ってしまった骨は、そのあと栄養摂取や運動など、いくら努力しても同じ量までは戻りません。40代50代になってから骨密度が低下していると分かっても、そこから増やしていくのはとても大変なことなのです。30代までは骨が成長しますので、この時期までに骨量を増やしておくことが大切であり、その後は、その骨量を減らさないことが大切です。

   

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