いざという時に・・覚えておこう心肺蘇生法


いざという時の「心肺蘇生法」

日本人の死因第2位は心臓病。そうした心臓発作や事故などで心臓や呼吸の止まった人に役立つのが、人工呼吸と心臓マッサージによる「心肺蘇生(しんぱいそせい)法」。このたび指針が改定され、より簡便になりましたので、是非覚えておきましょう。

「心臓30・呼吸2」を覚えておこう

人は心臓が止まって3分、または呼吸が止まって10分放置しておくと50%が死亡してしまいます。呼吸や心停止の人に遭遇したら、とにかくためらわずに行動することが大切です。そのためにも心肺蘇生法の大体の流れを覚えておきましょう。「119番に電話する→気道確保(あごを上に向ける)→人工呼吸(1秒間)2回・心臓マッサージ(1分に約100回の速さ)30回を5セット」。

「AED」を覚えておこう

心臓病発作で「心室細動(しんしつさいどう)」を起こす場合があります。心室細動とは不整脈の一種で心臓が小刻みに振動して心拍が異常に早くなってしまう状態です。心室細動を正常に戻す機械がAED。AEDは心臓に強い電気ショックを与える機器で心室細動を止める唯一の手段です。2004年夏に法令が緩和され、一般の人も使えるようになりました。最近ではAEDが設置されている駅や公共施設などが増えてきています

臓器提供の登録手続きがより簡単に

もう一つ人の命を救うと言えば「臓器提供」がありますが、この臓器提供もより簡単に行なえるような方向になっています。例えば、保険証の裏に意思表示欄を設ける保険組合や自治体なども出てきています。さらに今夏には、携帯電話やパソコンから「日本臓器移植ネットワーク」にアクセスし、登録出来るようになる予定です。

  


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