こんな生活習慣が痔を招く


トイレに時間をかける

毎朝決まった時間に排便するのは健康維持に不可欠の習慣と言えますが、「出るまで頑張る」といった無理は禁物。トイレに座っているのは3分以内が鉄則です。トイレでは姿勢そのものが肛門に負担をかけ、長引くほど肛門周辺の血行を悪化させます。出ないからといって、強くいきめばそれだけ肛門への負担も大きくなりますから、うっ血したりして、イボ痔の原因になります。

便秘や下痢

便秘や下痢は肛門に大きな負担をかけます。便秘による無理ないきみや硬い便、または下痢による水様便は、肛門をうっ血させ、皮膚を傷つけるのです。毎日スムーズな排便をすることが何よりも大切です。ただし、上に書いたように無理に長時間トイレで頑張ることはかえって逆効果になります。

長時間同じ姿勢を続ける

長時間座ったままや立ちっぱなしの姿勢は肛門の血行を悪化させ、うっ血を招きます。特に1日中座り仕事をしている人は要注意。たまに姿勢を変えてみたり、軽く身体を動かしてうっ血を解消するようにしましょう。骨盤の底を支えている筋肉を意識して動かすことがポイントです。また、下痢や便秘を防ぐためには内臓周辺の筋肉を動かすことが大切です。

食物繊維の摂取が少ない

便通をよくする栄養素はなんといっても食物繊維です。食物繊維を多く含む食品としては、インゲン豆、あずきなどの豆類があります。ごぼうやさつまいもなどの根菜、マイタケやシメジなどのきのこ類も食物繊維が多く含まれています。その他、水溶性食物繊維を多く含むこんにゃく、海藻などもおススメです。また、血行をよくするビタミンEの多い食材も積極的にとると良いでしょう。例えばアーモンドやナッツ類、ウナギやカツオなどが挙げられます。

  


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