歯周病治療で糖尿病がよくなる?!


糖尿病の人は歯周病になりやすい

以前から、糖尿病の人は歯周病にかかりやすいと言われてきました。その理由は、歯と歯茎(はぐき)の間に細菌などがつかないようにしている浸出液に、高血糖が続くと糖が増えてしまい、逆に細菌が集まりやすくなるため。さらに、口腔内の血管に障害が出て血流が悪くなることなどが原因と言われています。

歯周病治療で糖尿病が改善!

最近では、逆転の発想で「歯周病を良くすることで糖尿病が改善されないか?」ということが研究され始め、実際にそうしたことが分かってきました。歯周病菌が血液中に入ると、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げてしまうので、この歯周病菌を抑えることにより、血糖値を安定させることが出来るのです。

タバコは血糖値を上昇させる

それ以外に血糖値を下げるのに良い手は「禁煙」。ニコチンは、抹消血管の収縮を引き起こすと同時に、インスリンに拮抗(=勢力がほぼ同等のもの同士が互いに張り合って優劣のない状態のこと)し、血糖値を上昇させます。禁煙出来なくても、せめて本数を減らす努力はした方がよいでしょう。

少しでも動こう

血糖値を下げるのに、まず効果的なのはウォーキング。糖尿病に効果的なウォーキング方法は、以前コラムに具体的に書いていますので、そちらを参考にして下さい(楽17号「糖尿病予防のウォーキング」)。その他、サイクリングやスイミングなどもおススメです。運動が苦手な人は、普段の生活で少しでも動くようにしましょう。今までより1日1時間立っている時間を長くするだけで効果が期待できますので、「電車の中で立つ」「家でテレビを立ったまま見る」など、ちょっと工夫してみましょう。

  

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