高血圧治療の落とし穴! 「仮面高血圧」


知っていますか?「仮面高血圧」

病院で測ると正常値なのに、日常生活では高血圧ということがあります。こうした状態を「正常血圧」という仮面を被っている事から「仮面高血圧」といいます。その代表的なものは、早朝に血圧が高くなる「早朝高血圧」です。

降圧剤を飲んでいても高血圧が進行する

特に問題なのは、病院で高血圧の治療を受けている人に、「仮面高血圧」の人が少なくないことです。処方された降圧薬をきちんと服用し、病院に行く時間帯には血圧が正常値に下がっているので、治療がうまくいっているように見えるため、高血圧に気が付かないまま動脈硬化などがすすんでしまうのです。

「家庭血圧」を測ることが大切

「早朝高血圧」であるのかを確認するには、家庭での血圧測定が欠かせません。朝食後に降圧薬を服用している人は、起床後、朝食を摂る前に血圧を測る必要があります。既に降圧薬を飲んでいても「早朝高血圧」の場合は、きちんと医師に報告し、降圧薬の種類や飲む時間を変更するなどの措置をとってもらうようにしましょう。

「家庭血圧」の正しい測り方

家庭での血圧の目安は、上が135mmHg以下・下が85mmHg以下であれば問題はないでしょう。ただし、「家庭血圧」を測るには、きちんと正しいやり方で測らなければ役には立ちません。次の事項を知っておきましょう。
◇測定は朝と夜の2回
◇朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食前、夜は就寝前に測る
◇座って1〜2分間安静にしてから測定する
◇3回測定して、平均値あるいは最低値を記録する
◇その他、血圧計の説明書に記載されている測り方を守る

   

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