冬はうつ病になりやすい


人間には体内時計がある

人間の身体の中には、自然の変化に適応する仕組みが組み込まれており、これを「生体リズム」と呼んでいます。約25時間の周期になっているのが、概日リズム。1日24時間なのに、生物時計では約25時間。この1時間のずれは、朝になって起き抜けの光を浴びることで生物時計はリセットされ、体内リズムが活動の方向に向かうのです。

季節にも、体内時計がある

これと同じことが季節にも言えます。夏から秋にかけては、男女とも男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量が1年の中でピークを迎えます。そのため、夏から秋にかけては気分が高揚すると言われています。一方、秋を過ぎ冬を迎えるころには、高揚感が落ちていくのです。

冬に起こる「冬季うつ」

冬になって日が短くなって、生物時計のリセット機能がうまく働かないと、こうした季節性のうつである「冬季うつ」になることがあるのです。冬の間だけ次のような症状が出るようでしたら「冬季うつ」の可能性があります。試しにチェックしてみてください。

「冬季うつ」チェック

◇集中力や思考力が落ち、以前なら出来た事がうまく出来ない
◇しょっちゅう悲しい気分になる
◇睡眠時間は長いのに、朝起きられない
◇1日中、横になって過ごしたい
◇とにかく(特に炭水化物)食べたい気持ちが強く、体重が増える

 


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